甘い誓いのくちづけを
出してくれたバスタオルを借りて体を拭いた後、持ち込んだバッグから下着を取り出した。


やっぱり、“そうなる”のかな……?


理人さんがどんなに優しくても、あたし達は大人で…。


想いが通じ合った以上、その先にはきっとそれなりの事が待ち受けていて…。


あたしには、それを拒むだけの理由は無くて…。


頭の中を色んな事が駆け巡る中、もう覚悟を決めようと自分自身に言い聞かせた。


でも、バスローブの下って、普通は下着は着けないよね……?


渡された真新しいバスローブを見て、小首を傾げる。


「あれ……?どっちだっけ?」


バスローブと下着を持ったまま、緊張のせいですっかり役に立たなくなった頭で考え込んでしまった。


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