甘い誓いのくちづけを
「ありがとう……」
『ございます』って、続けようとした。
それなのに…
「……っ!?」
後ろから伸びて来た理人さんの手があたしの体をフワリと包んだから、あまりにも驚いて続く言葉を飲み込んでしまった。
「……ドキドキしてるね。心臓、すごい事になってるよ?こうしてるだけで、瑠花の心臓の音が聞こえて来る」
楽しげにクツクツと笑う理人さんからは、大人の余裕さえ見えるのに…
あたしは、首を動かす事も、言葉を返す事も出来ない。
「可愛い」
体を包む、男性らしい腕。
“瑠花”って呼ぶ、低い声。
そして…
耳元で落とされた、蕩(トロケ)けるような囁き。
あたしの心は、いとも簡単に理人さんに捕まってしまう。
『ございます』って、続けようとした。
それなのに…
「……っ!?」
後ろから伸びて来た理人さんの手があたしの体をフワリと包んだから、あまりにも驚いて続く言葉を飲み込んでしまった。
「……ドキドキしてるね。心臓、すごい事になってるよ?こうしてるだけで、瑠花の心臓の音が聞こえて来る」
楽しげにクツクツと笑う理人さんからは、大人の余裕さえ見えるのに…
あたしは、首を動かす事も、言葉を返す事も出来ない。
「可愛い」
体を包む、男性らしい腕。
“瑠花”って呼ぶ、低い声。
そして…
耳元で落とされた、蕩(トロケ)けるような囁き。
あたしの心は、いとも簡単に理人さんに捕まってしまう。