甘い誓いのくちづけを
「続きは、また後で」


意味深に微笑んだ理人さんがあたしから離れ、シャツのボタンを外していく。


「瑠花」


鏡越しにその姿を確認しながらも呆然としていると、彼が楽しげに瞳を緩めて悪戯っぽく笑った。


「一緒に入る?」


「きゃっ……!」


その言葉の意味を理解した直後、慌てて脱衣所を飛び出した。


背後でドアが閉まる直前、理人さんがいつものように喉の奥で笑ったのがわかって…


あたしをからかうその声にすら、心と体が甘く反応する。


脳裏に焼き付いているのは、さっきのキスと意地悪な彼の態度。


あたしは全身を包む熱と恥ずかしさに耐え切れなくなって、その場にヘナヘナとしゃがみ込んでしまった――…。


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