甘い誓いのくちづけを
―――――――…



一旦家に連れて帰って貰って支度をした後、理人さんのマンションに向かった。


マンションに着くと、お風呂を借りて、交代で彼が入った。


せめて後で入らせて貰おうとしてみたけど、またしても上手く言い包められてしまったのだ。


「ねぇ、瑠花」


リビングのガラス越しにキラキラと光る街を見下ろしていると、隣にいた理人さんが瞳を緩めた。


相変わらず綺麗な表情に見惚れていると、彼は小さく笑った。


「いい加減、敬語はやめない?それと……」


目を小さく見開いたあたしの耳元に、理人さんが唇を寄せて来る。


「そろそろ、“理人”って呼んでくれると嬉しいんだけど」


低く甘くねだる声に、心臓が大きく跳ね上がった。


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