甘い誓いのくちづけを
「あ、貴島様」
いつものドアマンの声が届いたのは、エレベーターを降りてすぐの事だった。
彼が、このマンションのドアマン兼コンシェルジュだと知ったのは、まだ最近の事。
そして、恐らく30代前半のこのドアマンとは、ここに来る度に顔を合わせていたけど…
彼が理人さんの名前を口にしたのを聞いたのは、今日が初めてだった。
「今、お部屋の方にご連絡を差し上げたのですが、間宮(マミヤ)様という方が……」
「貴島さん?」
ドアマンが説明を終えるのを待たずに、今度は綺麗な声が飛んで来た。
声の主はたぶん、ロビーに置かれたソファーに腰掛けている女性。
エレガントな白いソファーとガラステーブルがよく似合う、綺麗な女性(ヒト)だった。
いつものドアマンの声が届いたのは、エレベーターを降りてすぐの事だった。
彼が、このマンションのドアマン兼コンシェルジュだと知ったのは、まだ最近の事。
そして、恐らく30代前半のこのドアマンとは、ここに来る度に顔を合わせていたけど…
彼が理人さんの名前を口にしたのを聞いたのは、今日が初めてだった。
「今、お部屋の方にご連絡を差し上げたのですが、間宮(マミヤ)様という方が……」
「貴島さん?」
ドアマンが説明を終えるのを待たずに、今度は綺麗な声が飛んで来た。
声の主はたぶん、ロビーに置かれたソファーに腰掛けている女性。
エレガントな白いソファーとガラステーブルがよく似合う、綺麗な女性(ヒト)だった。