甘い誓いのくちづけを
「専務、って……?誰の事なんですか?」


戸惑いと驚きを表情に出したまま疑問を紡ぐと、間宮さんが目を小さく見開いた。


「もしかして、瑠花さんはご存知ないのかしら?」


「間宮さん、ちょっと待っ……!」


「【Edelstein(エーデルシュタイン)】って会社は、ご存知?貴島さんはそちらの御子息で、今は専務なのよ」


間宮さんは理人さんの言葉を遮って、目を見開いていたあたしの疑問を解いてくれた。


それなのに…


「え……?」


あたしの頭の中では、さっきよりも増えたクエッションマークが飛び交っている。


「瑠花、俺の話を聞いて」


理人さんは、そんなあたしの気持ちを察するように言った。


だけど…


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