甘い誓いのくちづけを
あたしの行動を遮るかのように、後ろから走って来た車が理人さんの目の前で停まった。


メタリックホワイトという明るい色に反して、重厚のあるデザイン。


高級感を漂わせるその車の助手席から下りて来たのは、一度会っただけなのにしっかりと記憶に残っている女性だった。


間宮さん……


こんな時間にどうして……?


「こんばんは、貴島さん」


「わざわざ悪かったね」


「大丈夫よ、帰り道だから」


にこやかに話す間宮さんは、理人さんから紙袋を受け取っていた。


「昨日は楽しかったわ。私としては、今夜も昨日みたいに朝まで一緒に過ごしたいところなんだけど……」


その後で彼女が放った意味深な言葉に驚いたあたしは、目を大きく見開いてしまった。


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