甘い誓いのくちづけを
申し訳なさそうに頭を下げようとした間宮さんを咄嗟に制し、急いであの夜の記憶を手繰り寄せる。


『昨日は楽しかったわ。私としては、今夜も昨日みたいに朝まで一緒に過ごしたいところなんだけど……』


そういえば、彼女は『二人きりで過ごした』なんて事は言っていなかった。


状況が状況だっただけに、捉え方によればそう取れなくは無い。


だけど…


少なくとも、この件に関してはあたしの勘違いだというのがわかって、みるみるうちに冷や汗が出た。


「すっ、すみませんっ……!あの、あたし……たぶん思い切り勘違いしてました!」


「瑠花さん……」


慌てて頭を下げて必死に謝ると、今度は間宮さんがあたしの肩をそっと押して、顔を上げるように促した。


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