甘い誓いのくちづけを
「あの……あたし、パーティーなんて……」


未だに言い合いを続けている二人に何とか訴えると、間宮さんが何事も無かったかのようにニッコリと微笑んだ。


「大丈夫よ。今日はお得意様へのご報告みたいなもので、パーティー自体2時間もしないうちに終わるはずだから」


「そういう問題じゃ……」


思わず自分のワンピースに視線を落とすと、間宮さんが再び微笑んだ。


「ドレスの事なら心配しないで。こっちで用意してあるから。ね、逞?」


「はい」


「でも……」


「そんなに畏まる事はないし、私も一緒だから安心して」


間宮さんに笑顔を向けられても不安だらけで、安心なんて出来なかったけど…


結局、彼女に押し切られてしまった。


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