甘い誓いのくちづけを
綺麗なドレスを身に纏った事で、しばらくの間気分は高揚していたけど…
パーティーの会場になっている高級ホテルに着いた瞬間、慣れない場所に踏み入れる事への不安でいっぱいになった。
「こっちよ、瑠花さん」
「は、はい……」
床に敷かれたワインレッドの絨毯は毛足が長く、8センチもの高さがあるピンヒールを履いたあたしの足音を飲み込む。
「ほら、瑠花さん。あなたの恋人がお待ちかねよ」
前を歩いていた間宮さんの言葉で顔を上げると、視線の先に理人さんがいた。
秀麗な表情が一層際立つ、上品なダークスーツ。
それを自然に着熟す理人さんは、やっぱりどこかの王子様なんじゃないかと思う。
彼はあたし達の元に歩いて来ると、柔らかい笑みを零した。
パーティーの会場になっている高級ホテルに着いた瞬間、慣れない場所に踏み入れる事への不安でいっぱいになった。
「こっちよ、瑠花さん」
「は、はい……」
床に敷かれたワインレッドの絨毯は毛足が長く、8センチもの高さがあるピンヒールを履いたあたしの足音を飲み込む。
「ほら、瑠花さん。あなたの恋人がお待ちかねよ」
前を歩いていた間宮さんの言葉で顔を上げると、視線の先に理人さんがいた。
秀麗な表情が一層際立つ、上品なダークスーツ。
それを自然に着熟す理人さんは、やっぱりどこかの王子様なんじゃないかと思う。
彼はあたし達の元に歩いて来ると、柔らかい笑みを零した。