甘い誓いのくちづけを
目を見開いたあたしに、柔らかい笑みが三つ向けられる。


一つは、理人さんのもの。


そして…


残りの二つは、理人さんの両親のもの。


「初めまして、じゃないわね。こんばんは、瑠花さん」


「あっ……!こ、こんばんは……」


優雅に微笑む綺麗な女性は、青空園で何度か会った事がある女性(ヒト)。


戸惑いながらも慌てて頭を下げると、その女性にフフッと笑われてしまった。


「実は理人の母だったの、なんて自己紹介はおかしいかしら?こんな風にお会いするなんて思ってもみなかったけど、あなたに会えてとても嬉しいわ。さぁ、座って」


「瑠花、おいで」


緊張で立ち尽くしていたあたしは、理人さんに笑顔で促され、彼が引いてくれた椅子に座った。


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