甘い誓いのくちづけを
Mon amourで掛けて貰った魔法に、理人さんが用意してくれた夜景とピンクの薔薇に囲まれたお城。
それはまるで、夢のような出来事。
お伽話に憧れていた子どもの頃の自分(アタシ)が見たら、きっと瞳をキラキラと輝かせるだろう。
もちろん、今の自分(アタシ)の胸にだって、感動と幸せが溢れている。
「綺麗……」
やっとの事で小さく言葉を発すると、理人さんが柔らかく微笑んだ。
「気に入ってくれた?」
「はい」
笑顔で頷いた後で、眉を小さく寄せる。
「でも、一生分の幸せを使い果たしたかもしれません……」
少しだけ心配になって冗談めかして呟くと、理人さんはクスッと笑ってから壁に掛けてある時計に視線を遣った。
それはまるで、夢のような出来事。
お伽話に憧れていた子どもの頃の自分(アタシ)が見たら、きっと瞳をキラキラと輝かせるだろう。
もちろん、今の自分(アタシ)の胸にだって、感動と幸せが溢れている。
「綺麗……」
やっとの事で小さく言葉を発すると、理人さんが柔らかく微笑んだ。
「気に入ってくれた?」
「はい」
笑顔で頷いた後で、眉を小さく寄せる。
「でも、一生分の幸せを使い果たしたかもしれません……」
少しだけ心配になって冗談めかして呟くと、理人さんはクスッと笑ってから壁に掛けてある時計に視線を遣った。