甘い誓いのくちづけを
着いた場所は、青空園。
確かにあたしが笑顔になる場所ではあるけど、ここに来た理由がわからなかった。
「どうして青空園なんですか?」
「瑠花にエンゲージリングを渡したら、最初にここに来たかったんだ。青空園は、俺が瑠花に出会った場所だからね」
「要するに俺の自己満足だよ」と笑った理人さんに、笑みを浮かべて首を横に振る。
あたし達の顔を見たら、理事長はどんな顔をするだろう。
そんな事を考えながら、差し出された手をそっと握る。
温かい右手に重ねたあたしの左手の薬指には、ダイヤのリング。
理人さんと出会った日には寂しげだったその場所には、今はたくさんの愛おしい幸せが詰まっている――…。
END.
確かにあたしが笑顔になる場所ではあるけど、ここに来た理由がわからなかった。
「どうして青空園なんですか?」
「瑠花にエンゲージリングを渡したら、最初にここに来たかったんだ。青空園は、俺が瑠花に出会った場所だからね」
「要するに俺の自己満足だよ」と笑った理人さんに、笑みを浮かべて首を横に振る。
あたし達の顔を見たら、理事長はどんな顔をするだろう。
そんな事を考えながら、差し出された手をそっと握る。
温かい右手に重ねたあたしの左手の薬指には、ダイヤのリング。
理人さんと出会った日には寂しげだったその場所には、今はたくさんの愛おしい幸せが詰まっている――…。
END.