甘い誓いのくちづけを
今朝――。
理人さんからのメッセージを読んで帰宅したあたしは、すぐにクローゼットの中をひっくり返した。
ベッドの上にたくさんの服を出し、鏡の前でそれらを体に当てていく。
まだ半日程前に婚約を破棄されたばかりだから、さすがに楽しみだと思ったりはしなかったけど…
例えどんな理由であれ、もう一度理人さんに会える事、そして王子様みたいな彼と過ごせるひと時に少しだけときめきを感じてしまうのは、どうしても止められなかった。
だから…
すっかり忘れてしまっていた。
明後日が大切な友達の誕生日で、当日は仕事でお祝いが出来ない代わりに今日会いに行く約束をしていた事を…。
その事を思い出した直後、慌てて身支度を整えて家を飛び出した。
理人さんからのメッセージを読んで帰宅したあたしは、すぐにクローゼットの中をひっくり返した。
ベッドの上にたくさんの服を出し、鏡の前でそれらを体に当てていく。
まだ半日程前に婚約を破棄されたばかりだから、さすがに楽しみだと思ったりはしなかったけど…
例えどんな理由であれ、もう一度理人さんに会える事、そして王子様みたいな彼と過ごせるひと時に少しだけときめきを感じてしまうのは、どうしても止められなかった。
だから…
すっかり忘れてしまっていた。
明後日が大切な友達の誕生日で、当日は仕事でお祝いが出来ない代わりに今日会いに行く約束をしていた事を…。
その事を思い出した直後、慌てて身支度を整えて家を飛び出した。