やせっぽちの愛 ~慟哭!~

(一)恋なんだ!

tomko!

長いようで短い、四年半でした。

今日が何の日か、覚えていますか? 
僕たちが初めて、メールを始めた日です。

覚えているよね、きっと。
それとも、幸せな日々の中で、忘れ去られている? 
寂しいけれど、それが良いことかも……

SNSで知り合った二人だ。
君は宮城で、僕は岐阜。

遠く離れた二人が、共通の趣味で結ばれた。
と言いたいところだけれど、実のところは……。

でも君は、笑って許してくれた。
「これから好きになってね。」

君は言ったね。

「やっぱり、運命的な出会いだったのね。
まさかあなたが、修学旅行で私の街にやってくるなんて! 

といっても、お隣の町なんだけどね。
逢いに行くわ、私。

昼間は無理でしょうから、夜の自由時間にでも、逢いたいの。
きっとよ、きっとよ!」

で、僕は言った。

「いいとも! 大歓迎だ。
単独行動は禁じられているけど。

なぁに、お腹が痛いとかなんとか理由をつけてホテルに居残りする。
ロビーで逢おうよ。」

 それ以来、僕の胸が痛いんだ。
君のことを想うだけで、キュン!

“あぁ、これが、恋なんだ……”
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