Girl's? collection 1
「だ、大丈夫ですか?」
「『私の両親、もともと転勤が多くてね。その都合上、私、定時制に通ってるの。部活やってから授業開始!って感じかな。でも、行事はみんなと一緒にやることになってるから。』」
「そう・・・なんですか。」
そう、オレは紙に書いてあった言葉を読んだだけ。よく見るとハルカがピースサインしていた。&ユズがこっちを睨んでいた。(なぜに?)
「あ、でも会おうと思ったらいつでも会うよ。ナオキ君を通して言ってくれれば。」
「えっ・・・なんで兄が出てくるんですか?」
「そ、それは・・・」
しまった。
変化な言い方してしまった
アオイは不振な目でオレを見つめる。
「もしかして・・・・・兄のこと好きなんですか?」
「えっ?」
「否定しないってことは、そうなんだ・・・。」
いや、オレまだ何も言ってませんけど。
「よりによって兄ちゃん、だなんて・・・。」
うつむくアオイ。
もしかして・・・な、泣かせた!??
ガバァッ
と思った瞬間、顔を上げたアオイ。
「諦めませんから。」
「へ?」
「わたし、如月さんのこと諦めません!っていうか、諦め切れません!絶対振り向かせます!!」
(はいぃ~~~~~????)
おかしな三角関係が出来た瞬間だった。