Girl's? collection 1
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その日オレはいつも通り、机につっぷしていた。
理由?
テストの点が悪かった?
違います。
ただ眠いんです。
しかもただ今5時間目で【古文】・・・・・・教師の吐く意味不明な単語なんてわかるわけがない。
ありおりはべりいまそかり?
知るか。
というわけで寝ているわけだ。
「ここは助詞がこの動詞を・・・」
謎の暗号を聞き流しながら、ボーッと窓の方を見つめる。
立体的な白い雲が、大きな入道雲となって青色を潰す。
遠くない場所で騒がしい蝉の鳴き声がする。
夏だな・・・。
クーラーが効いた教室で、夏を感じるのは風流なのか、何なのか。
「あっ・・・。」