Girl's? collection 1
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「なんか、すいません。おごっていただいて。」
「いいよいいよ。たいした量でもないし。」
スーパーの帰り道。
なぜか買い物袋まで持ってもらっている。
オレ的にはそろそろ解放してもらいたいんだが。
買い物中は、おばさんたちに生暖かい目で見られた。ニタニタした目線で。
いくら正体がバレなかったからといって(バレなかったことは安心したけど)いつまでも女のままでいるのは嫌だ。
「そういえば、ナオちゃんって普段着は案外ラフなんだね。・・・・・・なんか男っぽいかも。」
「へ・・・?」
↓(ナオキの目線)
↓
↓
・・・・・
ヤバい自分の普段着だ。そういえば、ハルカたちの服は「早く脱げ!」って言われて、着替えたんだっけ。
「・・あ・・これは・・・・・」
「なんかギャップあるね。誉めてるんだよ(笑)」
「・・・あぁ、はぁ。」
「・・・・・・ナオちゃんってさ、彼氏とかいんの?」
それを聞いた瞬間、オレのすべきことは決まった。
「すいません」
ガサッ
無理矢理シュンタの持っている買い物袋を奪い取り、
「えっ?ナオちゃん?」
「用事があるのでこれで失礼します」
だっと走る。
まるで逃げるように。
やっぱりあれだ。
あいつ・・・あいつは・・・。
「あいつはただの女ったらしだー」