Girl's? collection 1

try my chance



すべてはこいつの一言から始まる。
それはリーダーとして。
はたまた、ただ単に自分の個人的な楽しみとして。
そしてそいつのせいでオレたちはとんでもないとばっちりを受けるのだ。


夏休みももう数えるだけとなった。文化祭へ向けた服作りもなかなかの進行具合だ。

ただ1つ。
気になることがあるとすれば、それはユズのことだった。なんだか最近元気がない。いつもの毒舌がないのだ。いや、よくよく考えれば夏休みが始まった頃からそんな感じだったような気がする。

誰も何も言わないが、みんなそのことに気づいてるんだと思う。

うーん、どうしたものか。


そんな時、我らが部長が(勢いよく部屋に入って)言ったのだ。


「みんな起きて」


「うおっ!びっくりしたー・・・てか、1番遅く起きたやつが何言ってんだよ。」


「ハルカ様、おはようございます。今日もかわいらしい寝癖ですわね。」


ポストから新聞を持ってくるよう頼んでおいたので、ハルカは新聞を掴んでいた。もう片方の手には1枚のチラシがあり、それを高々と広げた。


「ジャーンこのチラシからわかるように、今日はなんと【夏祭り】よそこで部長命令。」


「まさか・・・。」


ハルカは少し間を開け、興奮した面持ちで言った。



「今日はみんなで夏祭りに出かけましょう」




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