Girl's? collection 1
10分後・・・
こっそりとナオキが出てきた時、彼はまだ顔を赤くしていた。そして気まずそうに頭をかいていた。
「あー・・・その、なんだ・・・。と、とりあえず久しぶり?」
そっちがそんなだとこっちも緊張するじゃないか・・・。
「う、うん。久しぶり。」
「祭りの時さ。初めてお前のこと知ってさ・・・なんか、納得したわ。夏休み中、ずっとお前顔色悪いんだから。どうしたのかなって、ずっと思ってた。」
「・・・うん。」
「だから・・・その、ごめんな。」
ベシッ!
そこでハルカがナオキを一括。
「ちょっと!何辛気くさい顔してんのよ!」
気を取り直して・・・
「ま、お前が男嫌いを治すまで。せいぜいオレを利用するんだな!」
ニカッと笑うナオキ。
それを見て、なんだかむずがゆい気持ちになった。
やっぱり素直になれなくて、
「うわっ、キモ!」
と、笑って言ってやった。