Girl's? collection 1
「結局学校サボっちゃったなー。」
「この際カラオケでも行って遊ぼーう」
ベッドホンの隙間から聞こえる仲間の声はひどく心地良い。
そう思ったのはとても久々だった。
――自分には何をない。
うん、知ってるよ?
――自分にはこの部活しかない。
うん。それで充分だ。
自分の居場所はここだ。
少なくとも今はそれだけでいっぱいいっぱいだから。
「ユズー?早く行くわよー。」
「わたくしカラオケとやら初めてですわ。」
「マジかー。オレ歌あんまり・・・。」
「よし。カメラの準備オッケー。ナオのスクープ写真・・・ふふっ。」
仲間がいるから。
本当にそれで充分だ。