Girl's? collection 1


応援合戦。
まさしく応援の合戦、ということだが。内容は"自由"。8分間の時間の中で各組でどんな方法でもいい、審査員にアピールするのだ。


「よーし!お前ら行くぞ!」


団長の威勢のいいかけ声にチームは気を引き締める。

再び羽織を着て、ハチマキを締め上げようとするけど・・・・・・

・・・上手く出来ない。オレはガキか。



――――――――――――――――――――

青組(ハルカたちのいるところ)にて。


なんだかさっきから女子がざわついてるな、とユズは思った。

近くにいた女Aが言った。


「ねぇ!黒組めちゃめちゃかっこいいよ。あれ、新撰組だよね?」

続いてその隣にいた女B。


「本当だ。黒組の団長かっこいいよねーー。あ!団長の隣の男の子もかっこいい。」

「あれ早坂直樹君じゃない?結構人気なんだよ。すっごい優しいの!
ハチマキ結べないのかな。かわいい!!」


は?
黒組ってあの変態がいるところじゃないか。

よく見ると、あいつは黒い羽織を着てハチマキを結んでいるところだった。


「決めた!終わったら写真撮ってもらわない?」

「それいい!仲良くなりたいなー。」


はぁ?
あんな変態のどこがいいんだ。いつもヘラヘラ笑ってるやつ。ただのお人好しじゃないか。

ふん。

近頃の女子は頭がいかれてるな。



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