Girl's? collection 1
「いい加減起きてくださいまし。」
ゴスッ
本日2度目の痛みに目を覚ます。
「痛ぇ・・・。」
始めに視界に入ったのはチョウ。彼女が体操服を着ているのが不思議でしょうがない。
「さ、そろそろ午後の部が始まるわよ。ナオちゃん?」
ん?
改めて自分の状況を確認する。髪が増えた。女子の体操服が目の前に。
「いや、あの・・・。」
「大丈夫!仮想競争にはエントリーしてあるわ。」
ハルカはふんぞり返った。
その奥には腕を組んだユズとニヤニヤしているサヨ。
「オレ、この後に応援リーダー強制の――」
「わかってるわよ。長距離競争している間にちゃっちゃとやっちゃうから。」
「いやでも――。」
「ゴタゴタ言ってないでさっさと行きますわよ。これ以上言ったらまた殴りますわ。」
「やっぱりあの時殴ったのはお前かーーーーめちゃくちゃ痛かったんだからな」
「わたくしだってウジ虫よりも汚らわしい変態なんて触りたくありませんわ。」
もちろん誰もフォローしてくれるはずがなかった。