Girl's? collection 1
Life is sweet?
オレはこの日がいやでいやで仕方なかった。
耳をすますと―――
男子の騒ぐ声。
女子のはしゃぐ声。
そして担任が怒る声。
声、声、声―――。
まぶたを開くと―――
青い空。
白い雲。
まぶしい太陽。
そして
猛スピードで走ってくるシュンタ。
「ナオキーーーそんなとこにいないで、早く泳ごうぜ。」
そう、今日は新学期恒例の「オリエンテーション合宿」である。まあ、ようは新しいクラスになった皆さんと仲良くしましょうって魂胆。
毎年いろんな所へ合宿(ほぼ遊び)しに行く。今年は沖縄。
つうか、どんだけ金あるんだよ、この学校。
「なーんだよ、まだ酔ってるのか?」
「悪かったな。高い所苦手なんだよ。」
数時間にもおよぶフライトで、見事に酔ったオレはダウン中・・・。
はぁ、とシュンタはため息をついた。「周りの女子がチラチラ見てるの気づいてねぇし。」
「なんか言ったか?」
「別に。」
「てか、シュンタは他の奴らと遊ばねぇの?」
「はいはい。行ってきますよ。酔いがおさまったらナオキも来いよ。」
そう言ってシュンタは再び海に戻っていった。
何あいつむくれてんだ?
しばらくしてだいぶ調子が良くなった。すぐに海に入るのもアレなので、浜辺をブラブラ歩くことにした。
さすが沖縄。
まだ5月だというのにも関わらず、真夏のように暑い。
ところどころハイビスカスがきれいに咲いている。
いやぁ、癒される。
その時、
「やだ、やだ!離してっ!」
「いい子だからついて来い。」