Girl's? collection 1
「あ、ミヨー!」
彼女はようやく友達を見つけた。
「マリ!もうせっかくアイス買ってきたのに溶けちゃったじゃん。」
その手には2本のアイスがあったであろう、2本の木の棒。
「もしかして、そのために遅れたの?」
「・・・?そうだよ。まったく戻って来たらいないんだもん。びっくりしたーー。」
ほーっとため息をもらす彼女。
「あれ?・・・っていうか早坂君!?」
友達はようやくオレの存在に気づいたようで、なにやら彼女とこしょこしょ話を始めた。
えっ、そんなにオレって嫌われてんの!?
「(ちょっとなんでここに早坂君がいるの?幻かと思って一瞬気づかなかったよ。)」
「(ちょっと助けてもらって。詳しいことは後で話すから。)」
なんだか、オレがいると邪魔なようなので、
「じゃあオレもう行くわ。今度は友達とはぐれるなよ(ニコ)」
やっぱり友達と過ごすのが一番だよな。
そう解釈し、もときた道を引き返した。