Girl's? collection 1
「えっと80番。げ・・・まさか最後?」
軽く苦笑い。
「よし、みんな引いたな。じゃあこれから目的地に向かうぞー。」
未だ同じ組がわからないまま、目的地へと向かった。
―――――――――――――
墓地へはまだ入らずに入り口で待たされた。
目的地の墓地はなかなかの雰囲気だった。真っ闇の中たまに吹く風が林の木を揺らした。
さっきまで騒いでいた人たちも今はシーンとしている。
「うわー」
「予想以上に怖っ」
「暗すぎない?」
「は、ははは(苦笑い)」
そんな中、手錠を渡された。
男子はペアを探してこい、とのことだ。
さっそく探す。あたりを見回すとところどころで「お前かよー」「えー最悪ー」と落胆し、それでもどこか嬉しそうな声が聞こえる。
って、それはいいからオレのペアは、っと。
「誰か80番いませんかー。」
返答無し。
みんな自分のことで精一杯みたいですネ。
「どうしよ。」
どうしようもなく、途方に暮れた。
「何番?」
目の前の彼女がイラついたように言った。
――つまりはユズに。
「・・・・ユ」
「何番?」
そういや、嫌われてたっけ、オレ。
「あ・・・80番」
「ふーん・・・あたしも。じゃ。」
そう言って、どこかへ行ってしまった。
とりあえず、同じペアでいい、のかな?
「それじゃあ、1番から行ってきてくださーい。」
やけにニヤニヤした先生。
なんでこんなに嬉しそうなんだか。
「ははっ・・・・・・」
なんだか嫌な予感がするヨ。
そして、肝試しが始まった。