Girl's? collection 1
そう
オレは後ろからユズに抱きつかれていた。
えっ?えっ?
どういうこと?
「ゆ・・・ユズ?」
「・・・・・・」
後ろを向くと、ええまぁ。
ユズがオレの背中に顔を埋めておりました。
「・・・もしかして・・・・・・怖いの苦手?」
がばぁ・・・
「ちがっ・・・これは・・・そんなんじゃ・・・。」
いきなり顔を上げ、
明らかに動揺するユズ。
「えっと、じゃあ・・・離してもらえますか?」
「言われなくても・・・」
体を離すユズ。そしてずんずん先に進んで行った。
オレもとりあえず先に進んだ。
しかし・・・
ベタっ
「ぎやぁぁぁ!」
『おんぎゃあ・・・』
「いやぁぁぁああ!」
「うおぉぉっ」
「◎■☆※〒*∞~~~!」
えっと、一応説明すると。
ユズが驚いたのは『こんにゃく→赤ちゃんの鳴き声の音声→先生が仮装し、爆走』。
すべて先生たちが準備したものだろう。
カオス・・・。
「ユズ?」
「・・・ぜ、全然平気だし。」
そのわりにはえらい震えてますよ。
はぁ、と一回息を吐いてユズに駆け寄る。
「ベッドホンしてるなら音楽聞けば?」
軽く涙目でユズがオレを睨む。
「だからって・・・え?」
ベッドホンのコードを引っ張る。すると何の抵抗もなく、すぽんとポケットから抜ける。そこにはウォークマンもiPodもついてはいなかった。
「文句ある?」
「いや、でも何のために・・・」
「何だっていいでしょ。変態のくせに。」
「それは偏見だって(笑)」