Girl's? collection 1


夕飯を済ませ、部屋へ向かった。

自分の部屋の扉とアオイの部屋の扉は、廊下を挟んで向かい合うようになっている。


だから必然的にオレはアオイの部屋の前で止まる。


少し躊躇してから、扉をノックした。

コンコン・・・


「オレだけど。」

「どうぞ・・・。」


扉の向こうから妹の声が聞こえ、中に入る。

アオイはベッドにつっぷしていた。


「お前さ~、最近変だよ。母さんたちも心配してんぞ。」


「・・・兄ちゃん。」


ゆっくりとアオイが起き上がった。心なしか疲れているようだった。


「最近悩んでるんだ。そりゃ、何も取り柄がない兄ちゃんに比べたら、ささいな悩みかもしれないけど・・・。」


「おい。」


いつも思うけど、オレの扱いひどくないか?


「どうしよう・・・。あたし最近ある人のことで頭いっぱいで。」


もしや・・・。


「その人のこと考えると、心臓がバクバクして・・・。」


もしかして・・・。


「食欲も無くなる。苦しくなる。」


もしかすると・・・・


「・・・・・・・・・・病気・・・なのかなぁ?」


ズコッ・・・
半ば無意識に倒れた。


「いやっ、違うだろ!」

「え?じゃあ何?」


うっ、と言葉につまる。


「だ、だから・・・・・お前はその人が・・・好きなんじゃねぇの?」


「・・・・・・・・・・・・・・は?」


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