Girl's? collection 1
廊下を突き進む中、
離しやしないというように、彼女はオレのワイシャツの裾を掴んで離さなかった。
ん?
待て。これ・・・この状況、他人から見たら絶対誤解するよな
はっとして周りを見ると、なにやらニヤニヤした女子やら男子やら教師やらがこっちを見ていた。
・・・・・・最悪だ。
「おい。」
問題の原因に話しかけるが何も言わない。
「着いたから早く入って。」
足を止めるとそこは部室の扉の前だった。
プレートには【女子の女子による女子のための部活】と手書きであった。
ネーミングセンスのなさに、思わず笑いそうになった。
しかし、ここに男子が入るのは問題があるのでは?
「ちんたらしてないでさっさと入んなさい」
と言われ、無理矢理押し込められた。