Girl's? collection 1
「―――、というわけなんだ。」
目の前の女に説明する。
「ふーん・・・それでかわいい妹に負けて良いよって言っちゃったわけね。」
ハルカはつまらなそうに頭をかいた。実際つまらないんだろうけど・・・。
彼女は赤く染められたリボン(校則違反)をいじり始めた。
「つまり、デートってことか。」
「妹とデートしても楽しくないって。ちゃんと聞けよ、ユズ。」
ちなみにユズもいる。
ユズは(自分たち以外)誰もいない用具室の床に座りこんで、あくびをした。
「別にデートくらいやればいいじゃない。そこで告白されても断ればいいだけだし。」
「それは・・・そうだけど。」
妹だからあまり悲しませたくない、なんて恥ずかしくて言えない。
「・・・妹だから傷付けたくないのね。」
ハルカが呟いた。