Girl's? collection 1


side ナオキ


待ち合わせからはや45分後、アオイは来た。


そして、オレまであと5メートルの地点で、

「あいたっ」

転けた。

「大丈夫?」


慌て駆け寄る。

アオイは照れたように笑った。
珍しくスカートを履いていて、なんだか新鮮だ。


「す、すいません。いろいろ準備してたら送れちゃいました。・・・本当に来てくれたんですね。」


正直、こんな近くで接してバレるんじゃないかとヒヤヒヤする。


「大丈夫だよ。じゃあ今日はどうしようか。行きたい所ある?」


我ながら、このしゃべり方キモイな・・・。


「はい!実は気になってるお店があって、そこに行きたいんです。こっちです。」


いつもオレを見下すような態度しかとらない妹が、敬語使ってる。オレは変なところで感動していた。



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