《短》エイプリールフールに桜の木の下で


いつも弟キャラで鈍感で天然で──はぁーっ──ちょっと抜けてる恭太の私服は、想像以上にかっこよかった。


「遅くなってごめん…。」

「いっいいの!それより恭太…オシャレ…だね…。」


何だか変に緊張しちゃう。


「そんなことないよ。ところで、今日はどうしたの?」

「あっあの…今日はっその…。」

「?」


突然の本題に、焦ってしまう。


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