《短》エイプリールフールに桜の木の下で


「だって、藤沢さんが好きなのは、俺じゃなくて翔太でしょ?」

「…………へ?……しょ…翔太…?」


聞き覚えのない名前に拍子抜けた声が出た。


「この間、美帆が友達と話してたの、聞いちゃったんだ。」

「え?……まさか。」

「その時に、翔太が好きって言ってたでしょ?」


恭太と翔太を聞き間違うなんてーーーっ!?


「き…恭太?」

「あ、でもさっきの俺の告白は本番だよ?」


< 7 / 11 >

この作品をシェア

pagetop