《短》エイプリールフールに桜の木の下で
「だって、藤沢さんが好きなのは、俺じゃなくて翔太でしょ?」
「…………へ?……しょ…翔太…?」
聞き覚えのない名前に拍子抜けた声が出た。
「この間、美帆が友達と話してたの、聞いちゃったんだ。」
「え?……まさか。」
「その時に、翔太が好きって言ってたでしょ?」
恭太と翔太を聞き間違うなんてーーーっ!?
「き…恭太?」
「あ、でもさっきの俺の告白は本番だよ?」