金持ち女VS貧乏男
翌週、待ち合わせのボーリング場に行くと、もうみんな来ていた。


『ごめんごめん!』

私の店のパソコンの調子が悪く、帰りの伝票整理にてこずってしまった。

『いや~。直美が恐れをなして逃げ出したかと思ったよ~。さ。入ろうぜぃ』


逃げ出した!?

なぜ私がボーリングで!?
相変わらず分からん奴だなぁ。




受付を済ませ、みんなで玉を選んでる時。


『ねぇお兄ちゃん?2対2でタッグ組んでやらない?』


2対2?

嫌~な予感。。


『おぉ!いいね~。俺、チィちゃんと組みたい』

私も仁志君の方がいい!

『お、お兄ちゃん…。そうはならないでしょ…』


だよね………。


てか、お前の残念そうな顔はなんだ!


私だって嫌だよ!



この時に既に、私の悲劇は始まっていた…
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