金持ち女VS貧乏男
シュー!シュー!



ん…。ん?

どうやら俺は気を失っていたらしい…。


直美が消臭剤を部屋に撒いている。


『直美、俺はどのくらい気を失ってたんだ?』


『20分くらいかな』


そうか…。
いったい…さっきの料理の名前は何なんだ?

黒い魔物。殺人風味とかかな…。


『な、直美?さっきの料理は?』


『ん?タッパーに入れたから帰りに持っていってね』


持って行くのか俺…
まぁ封印してくれただけでも良しとするか。

目が覚めてまだ目の前にあったらホントにあの世行きだったぜ!

『しかしよ、何作ったんだ?あれ』


『あれって、野菜炒めじゃない。食べた事ないの?』


や、野菜炒め!?

味塩コショウの蓋入り!?
なんか便所のスリッパとかも入ってるような味だったぜ?


俺…よく生きてたな。
< 194 / 260 >

この作品をシェア

pagetop