金持ち女VS貧乏男
『じゃ俺、帰るな』


『うん。あ!そうそう、忘れ物。はい、野菜炒め』


…忘れ物じゃないよ。わざと忘れようとしたんだよ…。


『ぉ、ぉぅ。ありがとう…』


『じゃぁ気をつけてね』



直美のマンションから出て歩く事数分。

俺は川沿いを歩いていた。

『そうだ!川に流しちゃお!』


俺はタッパーを袋から出し、川岸の方へ。


『まさか…魚とか浮いてこないよな…』

かと言ってこんな物、持って帰るわけにも行かないし。


え~ぃ!


ジョボジョボ。


ぉえ!。。

『うわ!手に汁みたいなのついた!』


俺はその場でタッパーを洗い、帰宅後、まだ匂うタッパーを玄関外に置き、家に入った。
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