金持ち女VS貧乏男
『さぁ~て終わった~』

牛乳でも買って帰るかな!

ちょっと暖かくなって来たのもあるせいか、私は、ゆっくり歩きながら、コンビニへ向かった。


『昨日は、ちょっと悪い事したなぁ』


私は昨日の激臭料理を彼に食べさせた事を、ちょっとだけ後悔していた。

『お詫びに、ちゃんとしたの作ってやるか!』

ちなみに私、カボチャの煮つけだけは、なぜか、上手く作れる。

実家が農家だけに、子供の時、おやつ替わりに、良く食べていたせいか。



店内に入ると彼がタッパーを返してきた。

『どう?美味しかった?』

私は、ちょっとだけ意地悪で聞いたみた。


『あ、ぁぁ。う、旨かったよ…。なんか…こう…ツ~ンと良い匂いがしてな…ははは…………』



…ツ~ンて、良い匂いの表現じゃないだろ…。
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