金持ち女VS貧乏男
よし。普通だ普通。いつも通りの私。


そう自分に言い聞かせ、店内へ。


『お…おう直美』


『う、うん…。カボチャ…持ってきた…。』

彼にタッパーを手渡す。

『お…ぉぅ。ありがとう…』


なんか彼も変。

毎日、顔みるのが普通になって。

いつしか、この悪党面にも慣れて。

…え~い!私らしく無い!

『なんか勘違いしてるみたいだけど、料理の練習だから!毒味役、頼んでるだけだから』


『………毒…。お前が言うと怖いな。。ホントに毒が入ってそうで…』


へんっだ!

入れるかよ!んなもん!
『気をつけてね。入ってるかもよ! じゃ!帰るね!タッパー洗って返してね』



『ちぇ!素直じゃねぇな!お前、もっと性格良ければ、いい女なのにな!』


私は素直よ。あんたでしょ!素直じゃないのは!
< 203 / 260 >

この作品をシェア

pagetop