金持ち女VS貧乏男
『植物………状態…』

そんな……。

『俺…バイト行くな!』
…………。

彼も辛いのか。まだバイトの時間まで大分早いのに部屋を出ていった…。

私は…どうしたらいいのかな…。

重い頭を抱えながら、仕事に行く用意をするためシャワーを浴びた。




『……さん。直美さん!お客様が』


『あ、ゴメンゴメン!今行くから』

店の女の子になんて相談出来ない。
私の問題だ…。


仕事が手につかない。。
彼が彼女を守る為…そう…彼は悪くない。


分かってるのに!

そこまで分かってて何故悩む!

世間体?

見栄で彼氏が欲しいだけ?

違う…違うもん。。。

新吾は……バカで…食いしん坊で……ちょっとキモくて…だけど、ちょっと優しくて…ちょっとだけカッコつけたがり屋で…私の事…好きで…私も彼が好きで…。


悩む事なんて無いのに…

自分がわかんない…。
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