金持ち女VS貧乏男
今日は7月1日、記念日当日。

日曜日だからお互い仕事が休み。

彼はと言えば朝からケータイ小説。

私は一応プレゼントを用意してある。

『なぁ直美、今日さ、3ヵ月の記念日だろ?なんもやれなくてゴメン…。金…無くてよ』


え?

覚えてた………。。

『なんか買おうと思ってたんだけどよ…。金、貯まらなかった…』


『……いいよ。大丈夫。覚えててくれただけでも嬉しいから…新吾…お金無いの知ってるし!』


新吾にプレゼント期待したってね。。。

変なロボットとか、呪いの人形じゃぁね……。


『とりあえず私はね、新吾にプレゼントあるよ。待ってて』


私はクローゼットに隠してあったジーパンを彼に渡した。


『お!ありがと~直美。明日から履かせてもらうよ』


ちょっと記念日に何も無いのは寂しいけど、彼を好きになった私の負けかな。
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