金持ち女VS貧乏男
店内に入るとクリスマスソング。


さすが12月にもなると町はクリスマス一色だ。

もちろん私の店も。


バイトの美和ちゃん、百合ちゃんが開店2時間前に出勤してツリーに飾り付けをしくれてて、私が11時少し前に出勤した時に、丁度飾り付けが終わったみたいだった。


『直美さ~ん!見て下さい!できましたよ~』


2人は目を輝かせ、まるで幼い子供のような表情で言ってきた。


若いっていいなぁ。
全てが楽しいんだろなぁと、ちょっとだけ羨ましく見えた。


店内のクリスマスソングにハミングしながら
牛乳を取り、レジへ向かうと―――――



サルだ…サルが居る…


と言っても、ここは動物園ではない。


なんで?


『あんた何やってんの…?』

そう聞いた私の問いにサルは、たった2文字で返事をしてきた………。

『レジ』

………………確かに。
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