金持ち女VS貧乏男
『だからね!私貧乏じゃないの!私一応社長なの。わかる? ブティックの経営者なの!』


彼の隙をみて一気に喋った。どうやら信じてくれたみたいかな?


彼は真剣な表情で
『経営、うまく行ってないのか?』


はぁ…
ダメだこりゃ…


『隠したってお前は俺と同じ貧乏の臭いがするんだよ』


貧乏の臭い?ってどんな臭い?


ちょっと彼に顔を寄せてみる。確かに貧乏の臭いだ…
カビ臭い…


あ~ぁ。彼にしてみたらブランド品の香水もカビも同じか…
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