金持ち女VS貧乏男
私は今まであった出来事の全てを話した。
570円しか持ってなかった事。
今日の小銭入れの事。


カビは、ほっといたら付く、お金のかからない臭い。
私のは、あなたの給料では買えない臭い。


そこまで話すと彼は、やっと信じてくれたみたいだった。


『お前…貧乏じゃなかったんだな…』


彼はどこか寂しげな表情をしてる。


『そうよ。あなたが私の話ちゃんと聞かないから…』


『そうか…』


な、何よ…その悲しげな顔は…

私を仲間だと思ってたんでしょうけどね!
おあいにく様。


私は、あなたと貧乏サークルを設立するつもりはないの!
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