金持ち女VS貧乏男

第三章 貧乏男

とうとうガスがストップした…


くそ!どうやって飯食えってんだよ…


12月に入り、昼間でも気温一桁。

ストーブの灯油が切れて約一週間が過ぎていた。

さみぃなぁ~。

腹は減ったしよぉ。

フタを開けたカップラーメンを持ち、お湯を沸かせない状況に、貧乏筋がね入りの俺も、さすがに参っていた。



しかたねぇ。バイトの時間まで寝てよ。


蓑虫のように毛布にくるまり、バイトまでの2時間を寝て過ごそうとしたが…やっぱり寝れない。

人間腹減ってちゃぁ寝る事もできないんだな…


布団にくるまりタバコに火を付けた。



くそ!やっぱタバコじゃ腹は膨れないよな…
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