金持ち女ＶＳ貧乏男

今日は無いみたいだな…
『ちっ！誰かお釣りくらい忘れて行けってんだよ！』

などと、わけのわからん事をつぶやいてみる。

ちょっと虚しさが込み上げてきた…


また歩き始めた。

小学校３～４年生くらいの男の子が、お菓子を歩きながら食べている。


『君達？お菓子は体に悪いんだよ？お兄さんに、そのお菓子を寄越しなさい。食べてあげるから』

あまりの空腹に我慢出来なくなり、言ってしまった…

だめだ！だめだ！
これはいけない事だ！
自分に言い聞かせ子供達に謝る。

『冗談 冗談！嘘だよ。
ゴメンな(笑)』

そう言うと子供達は何事もなかったように歩いていった。


その日のバイト中、コンビニ巡回の警察が来て、今日、変な男が、この辺りをうろついて居たらしく強盗などには充分注意して下さいと言って帰って行った。

まさか…俺か？