金持ち女VS貧乏男
照明が元の明るさに戻り、学生さんらしいボーイやウェイトレスが、飲み物等を運び始めた。


回転式のテーブルの上には、寿司、サーモンマリネ、生春巻きなどが乗っている。



横の彼を見て、冗談で

『よし!』

と言ってみた。


次の瞬間――――――



ものすごい勢いで料理を食べ始めた…


『ね…ねぇ…後からまだ料理出てくるよ?そんなに食べたら…』



全く聞いていない…


いつもの我が道を行くだ…

私も食べようっと!


料理に手をだそうとした瞬間、殺気を感じた。


彼が、全部俺のもんだ!と言わんばかりの顔で私を睨んでいた…



食べ物の恨みは恐ろしいって言うからな…



私は箸を置いて、彼が満腹になるのを待った…
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