今さらなのよ!
平林も記念館で歴代の社長の写真は見たことはあったが、現在の社長はどういう人物か知らなかったので、隆祐の携帯に注目した。
「うぉ!」
「ええっーーー!」
『父が病気がちなので、早く後を継いだんだが、これでも妻子もいるし、仕事では負けないつもりだからな。』
そのメッセージについていた写真は隆祐たちとさほど年端も違わないような好青年の写真だった。
「若かったんだ・・・。俺たちのボスって。」
「ああ、でも年なんて関係ないさ。これだけの対応をしてくれる人だという認識で俺はいいと思ってる。」
「そうだな。親近感あっていいじゃないか。
じゃ、仕事だ、仕事ぉーーーー!
山野辺ブーメランで早くやってしまおうぜ。」
「おい・・・普通の人間がよかったとか言ってなかったか?」
「便利なもんは使わなきゃ。だぁ!」