今さらなのよ!
かすみはクスクス笑い始めた。
「それでかぁ・・・うちの学校が今日は創立記念日で休みだから狙って来たな!。
心配してくれたの?」
「営業用の愛想笑いもいいけどさ、本気笑顔も見たいからな。
心から笑ってくれないと2人のヒミツをばらしちまうぞ。」
「えっ!!」
「力持ちのお嬢さんって・・・」
隆祐はかすみにだけ聞こえる小さな声で言った。
かすみは一瞬、ムッとしかけたけれど、すぐに小さな声の配慮に自然な笑顔になった。
「笑顔をすればずっと黙っていてくれるの?
お願いだから言わないで。
お兄さんにも誰にも言わないで。
お願いです。でないと・・・私死にたくない。」
自然な笑顔がだんだんひきつって、今にも涙がこぼれそうな顔に変化してきている。
「わけありっぽいね。
心配はいらないって。
俺、女の弱み握ってどうにかしてやろうなんてぜんぜん思ってないし~~~」