今さらなのよ!
「うん。私の力のこと触れられたくないし、友達もいないし。
あ・・・しゃべったりするコはいるよ。
でも、私ん家は商売もしてるし、いっしょに遊びにいったりできないから、とくにしゃべる話題がないっていうだけかな。
なあに・・・先生が私を心配してくれてるの?」
「ああ。俺と接点があってしゃべったことが驚きだったらしくて、かすみちゃんのことでわかった情報があったら報告しろってさ。
でも、いくらなんでも宇宙人で超能力だなんて言えないからな。
そこは伏せてる。」
「ありがと。
それにしても私もびっくりした。
私の能力にこんな反応した人がいたなんて!」
「やけにうれしそうに見えるけど・・・。」
「うれしいよ。
隠し事しなくていい知り合いがいるって楽だもん。」
「それは言えてるね。
俺もこんな記憶がよみがえってしまっても、ひとりだったらきっと誰にもいえずに悩んでたはずだからなぁ。
だけど、かすみちゃんに触れられただけで記憶がよみがえる仕掛けなんてなぁ。」
「お母さんはきっと今日のことを予感してたのかもしれないわ。
とても優秀な力を持っていた人なのよ。
うふふ・・・隆祐さんと私は戦友でもあるってことね。あははは。」