今さらなのよ！

隆一は困惑した表情のかすみの頭をなでながら



「春川は隆祐が好きなのかな？」



「あ・・・えと、話しやすい人だし、いると楽しいです。」



「恋愛対象としては？」



「わからないです・・・。小さい頃の初恋みたいなのしか知らないし。」




「真面目すぎるね。
もう３年だし、足を踏み外さない程度に恋愛経験積んでもいいと思うよ。

なんて・・・まだ独身の僕に言われたかないか。あははは。」




「先生も経験はたくさん積まれたんですか？
かなりモテるからよりどりみどり・・・とか。」




「そんなことないって。
チヤホヤされることに慣れてしまったというか、女性と話すことには抵抗がないんだけども・・・特定の彼女となるとね、思い切れないというか。

あ、もう時間が・・・新入り君とこに行ってくる。
カギ開けっ放しにしてていいからね。」